The House of Japan Leather
CARE GUIDE

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

多くの人がタブーだと思っている、革の水拭き。この方法を提唱する安富さんも、かつては「革に水は大敵」と信じ込んでいた。

しかし年以上前、英国で見たレザー用のサドルソープが、彼のシューケアのスタンスを大きく変えるきっかけとなる。「革を洗う?」と半信半疑で実践してみたところ、革が見違えるように甦ったという。

「よく"革は通気性がいい"と言いますが、実は違うんです。正確には、革の表面に穴が開いているのではなく、繊維が湿気を吸い込んで吐き出すという"呼吸作用"をもっている。通気性以上の機能があるんです」

その革も、内面に汚れが蓄積すると呼吸作用が鈍ってくる。これを水拭きすることで、汚れを外に出し、健康な状態に戻すことができるのだ。

ベーシックなブラックのストレートチップ。シンプルだからこそ、手入れで差が出る一品
ベーシックなブラックのストレートチップ。シンプルだからこそ、手入れで差が出る一品

基礎手入れ 5ステップ

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

Step 1. ブラッシング

まずはブラッシングでほこりを落としていく。コバの隙間や、縫い目などにつまった汚れをかきだすように。時間がないときは、ブラッシングしておくだけでも差が出る。

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

Step 2. 水を用意

洗面器に水を用意し、水がしたたるくらいゆるめにタオルを絞る。ぬるま湯でもOKだが、熱いお湯だけは避けるように。せっかくの革を痛めることになってしまう。

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

Step 3. 外側を水拭き

全体を濡らすようにまんべんなく水拭きし、その後ポンポンと叩くように拭いていく。革に水を浸透させることによって古いクリームや泥を落としていく。

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

Step 4. 内側を水拭き

外側を拭き終わったら、忘れずに内側も水拭き。手では届きにくいつま先の部分は、小さめのタオルをブラシの柄などで押し込んで拭く。取れる汚れの量に驚くはず!

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

ムラは厳禁!

水拭きの際のポイントは、全体をまんべんなく拭くこと。拭き残しがあると、革に蓄積した汚れが押し流され、濡れたシミのフチの部分で輪染みになってしまう可能性が。

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

Step 5. 陰干し

全体的にきれいに拭けたら、風通しのいい場所で陰干しを。直射日光に当てると、革が変形して固まってしまったり、硬くなったりするので絶対に避けたい。

起毛革の手入れ

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

起毛革の汚れは摩擦で落とす!

ツルッとしたスムースレザーと異なり、表面を繊維で覆われたスエード、ベロア、ヌバックなどの起毛革は、繊維の隙間に汚れがたまりやすく、また落ちにくい。この頑固な汚れを取り除くには、摩擦を利用するのが一番だ。ナイロンブラシ、はりがねブラシ、スポンジなどの固めのもので、表面を強めにブラッシングしよう。ブラシを使う場合は、内から外に回転させると◎。

汚れはためこまないのが鉄則! 基礎手入れ編

起毛革も水拭きOK!

スムースレザー以上に水がNGと思いがちな起毛革だが、実は水拭きもOK。ただし濡れて毛が寝た状態で乾くと硬くなるので、乾燥後にブラッシングを。

同じカテゴリの記事