靴磨きというと、その言葉通り“磨き”に気がいってしまいがちだが、まずは正しいスキンケアを知ることが大切なのだ。人の肌が、若いうちからきちんとお手入れをすれば健康に保てるのと一緒で、靴も購入した直後から、定期的にケアしてあげることが重要。3、4足を履き回すなら、月に一度はお手入れをしたい。ブラッシング、クレンジングで汚れをしっかりと落とし、クリームで栄養を与えて保湿をしてあげる。これだけで靴はかなりの輝きを放つ。最後にトゥ部分にポリッシュを施せば、セクシーな足元の完成だ。
足元の輝きで差をつけろ! 靴磨き編

「何より大事なのはクレンジングです。しっかり汚れを落とさなかったら、古いメイクを落とさずに、新しいメイクを上塗りすることになってしまいますから」


Step.1 シューキーパーを入れる
作業を始める前に、シューキーパーを入れてきれいな形に整えておくことがとても重要。しわが伸びて汚れも落としやすくなる。必ず靴のサイズにあったキーパーを選ぶこと。

Step.2 ブラッシング
ブラッシングで表面の汚れを落としていく。二村さんは柔らかめの馬毛のブラシを使用。つま先からかかとの間を、ブラシを往復させるようにブラッシングしていくのがポイント。

Step.3 クレンジング
クロスにクリーナーをとって、いっきに片足を拭きあげる。これを3回ほど、汚れがひどい時には4、5回繰り返す。お化粧の前に、古いメイクをクレンジングするイメージ。

Step.4 乳化性クリームを塗る
無色の乳化性クリームをブラシでうすくのばしていく。傷んでいるところに重点的に塗りこむとよし。布を使うと、せっかくのクリームを布が吸ってしまうので、ブラシを採用。

Step.5 ブラッシング
ブラシでさらに均一にのばしていく。つま先やかかとなど、重点的に塗った部分から全体にのばすイメージで。履きじわに詰まったクリームをキッチリ掻き出すことも忘れずに。

Step.6 から拭き
から拭きで余分なクリームを落としていく。写真のような専用のグローブがなくても、使い古しのTシャツなどでもOK。塗ったクリームをすべて拭き取るくらいの勢いで。

Step.7 ポリッシュを塗る
指に巻きつけたクロスでハイシャインポリッシュをなぞり、摩擦熱でロウを溶かしてコットンに馴染ませる。それを、毛穴を埋める感じで、必ずトゥ部分にのみ塗り込んでいく。

Step.8 乾くまで待つ
トゥ全体に塗り終わったら、必ず30秒ほど待つ。待たずに次の作業に進むと、せっかく塗ったポリッシュが革に浸透する前に、布が吸い取ってしまうので注意。

Step.9 ブラッシング
靴の表面でロウ成分が白く固まったところで、ブラシを使って馴染ませていく。ここでもコシのある豚毛ブラシを採用。ブラシを横に素早く動かすことでツヤが生まれる。

Step.10 から拭き
クロスを使って、さらに表面を磨き上げていく。水を落として磨きこむ鏡面仕上げも人気が高いが、ブラシとクロスだけでも充分なツヤを出すことができるし、上品な仕上がりに。

Step.11 完成
白い浮き汚れが取り除かれ、革本来の上品なツヤを取り戻した。トゥの輝きも艶やか。

カラークリームで、靴はここまで蘇る!
上の写真をご覧いただきたい。これは決して誌面づくりのための演出ではない。半年以上手入れを怠った革靴を、上で紹介したようにベーシックケアしたものだ。違うのはクリームを色付きのものにしただけ。所要時間は10分足らず。さあ、あなたの靴にも救いの手を!

痛んだつま先やかかとを中心に、カラークリームを塗り、それを全体にのばしていく。量はやはり米粒2、3粒でOK。


